ArgonONE_m.2のSSDにOSを書き込む

ArgonONE_m.2のSSDにOSを書き込む

2023/10/1
誤記などの修正

2023/9/25++++
初版

OS書き込み方法

RaspberryPiのケースArgon One M.2のSSDにOSを書き込む方法について記述する。
Argon One M.2はM.2_SATA_SSDを内蔵できるケースで、このSSDにOSを書き込み、SD無しでSSDからブートすることができる。

手順の概要としては:
まずmicroSDでブートして、OSアプリである[Raspberry Pi Imager]で以下の処理を行う:

  1. SSDをフォーマットする。
  2. OSをSSDに書き込む。
    この際、設定アイコンでSSDでブートするOSに必要な設定を予め設定できる。
  3. RaspberryPiの電源を落とす。
  4. microSDを外す。
  5. 再度、電源を入れて、SSDからブートする。

ハードの設定としては以下にする:

  1. USB3Bridgeで本体とSSDを接続しておく。
  2. あとでmicroSDを外すので、底板のネジは止めないでおく。(SSDブートできるようになったら底板のネジは止めても良い)

# OSの選択として、「xxxBoot」を選んだ時、bootloaderを書き換えるだけのSDができあがる。

Imagerの詳細は以下を参照のこと:
Raspberry Pi4をSSDから起動する ~新規インストール編~

ファン設定

冷却ファンの制御にはプログラムをインストールする必要がある。

以下を実行する:

#ツールのインストール

curl https://download.argon40.com/argon1.sh | bash

#設定

argonone-config

出力例:
--------------------------------------
Argon One Fan Speed Configuration Tool
--------------------------------------
WARNING: This will remove existing configuration.
Press Y to continue:Y
Thank you.

Select fan mode:
  1. Always on
  2. Adjust to temperatures (55C, 60C, and 65C)
  3. Customize behavior
  4. Cancel
NOTE: You can also edit /etc/argononed.conf directly
Enter Number (1-4):2

Please provide fan speeds for the following temperatures:
55C (0-100 only):20
60C (0-100 only):50
65C (0-100 only):100
Configuration updated.
#入力した20,50,100は任意

参考:
Argon ONE M.2ケースの組み立てと冷却ファンスクリプトのセットアップ

オーディオ設定

オーディオの出力先がフォーンジャックになっている場合、 HDMIからオーディオ出力されない。オーディオ出力先をHDMIにする場合、以下のように設定できる。

GUIのボリューム・アイコンを右クリックすると オーディオ出力先を変更できる。ここでHDMI出力にできる。

参考:
Headless_RaspberryPiでAudio出力のデフォルトを変更する

USBスピーカ設定

USBスピーカを使用する場合、以下のように設定する:

  1. USBスピーカをUSB接続する。
  2. sudo raspi-config/audio/USB Audioを選択してオーディオ出力をUSBスピーカに切り替える。
  3. 使用しているスピーカによると思うが実際に接続した「JBL Pebbles」では、GUIでの音量調整ができなかった。 そのかわり、alsamixerで音量調節ができる。

電源オン/オフ

電源関連は以下のようになっている:

  1. 電源オン 電源ボタンを押す(Short Press)

  2. 電源オフ 電源ボタンを5秒以上押す。(Forced Shutdown)

  3. Reboot 電源ボタンをダブルクリックする。

[参考]bootloaderのバージョン

USBブートができたバージョンは以下を使用している:


$ vcgencmd bootloader_version
2023/01/11 17:40:52
version 8ba17717fbcedd4c3b6d4bce7e50c7af4155cba9 (release)
timestamp 1673458852
update-time 0
capabilities 0x0000007f

OSのビットの確認

以下を実行して、32または64が返ってくるので、それで確認する。


getconf LONG_BIT
64
#64bitsの場合

参考:Raspberry piで使える便利なコマンド

[参考]headlessのOSを作成する方法

最初の「OSの書き込み方法」でUSBのSD-Reader/Writerを接続して、SSDのところをSDに置き換えて、ImagerでSDに書き込む際に設定でSSHを有効にして書き込む。
それだけで、headlessのOSのSDが出来上がる。

homeのデフォルトのディレクトリは、最初にGUIが起動される際に、自動生成されるようだ。したがって、headlessでsshでログインした場合は、該当のディレクトリは作成されないので、必要なものを手動で作成する必要がある。

以上

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